2009/11/06

回天の力学  第137号 より

どうですか?
あなたの想像した手法と僕の手法は一致してましたでしょうか?

ついでながら、ここでホームページを作ってお客さんを集めると回答
した方は経営者としての能力に重大な問題があります。

僕は生駒で歯科医院を立ち上げたときには、オープンから1年間はホ
ームページも作りませんでした。当たり前の話ですが、地域において
歯科医院というのは特殊な治療でもないかぎり商圏が限定されていま
すので、広域集客は有効ではありません。
わざわざ電車を乗り継いでいくものではありませんので。また、ホー
ムページを作らなくても患者さんは何の問題も無く殺到しました。

それと同じで、ホテルだって価格帯、立地によっては大部分の需要が
地元から発生する場合も多いのです。沖縄のリゾートホテルなら地元
客はほとんどいないでしょうけど、地方都市の繁華街なんですよ?
地元のニーズが多いというのは当然想定されてしかるべきですし、そ
んなことは過去の宿帳から検証すれば簡単に分かるはずですよね。
過去の検証なくして画一的にwebに頼ろうとすることは集客への着手手
法として失当と言わざるを得ません。ピントはずれな着手は無駄が多
いですから。

僕は、マーケティングの理論とか手法について著書とか監修本でいろ
いろと解説していますが、実は一番大切なのはその理論とか手法を活
用する以前の問題として、どこから着手していくかです。
そして、そのどこから着手していけばいいのかについては、業種、商
圏、価格帯、立地などの特性によってさまざまであり、画一的な方法
というのはあり得ません。
だから、この着手については与えられた外部環境、内部環境を十分に
考慮して慎重に取り組む必用があります。

どんなにマーケティングの勉強をしてもさっぱり効果があがらない人
いますよね。それは、その勉強の成果をあてはめる場所がそもそも間
違っているから、労多くして功少なしになってしまっているのです。

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