2011/05/29

フィリピン、そしてインドへ

http://d.hatena.ne.jp/friendshipasia/
特定非営利活動法人ふれんどしっぷASIA BLOG に寄稿した記事より


2009年9月に、ふれんどしっぷASIA(FA)主催のフィリピン体験学習へ、当時3歳11ヶ月だった娘と一緒に参加しました。その時すでに、娘の性格や食べ物の好き嫌いを考えても、フィリピンの現地での生活はいけるとふんでいた私ですが、マニラのROWの施設などで車椅子の子供達や親のいない子供達と接したり、日本のように物があふれてはいない生活を前に、親である私にストレートに質問をしてきました。「どうしてあの子達は、足がないの?」とか、「なんでこんな狭いベッドしかないの?」。


そして時は過ぎ、今年の5月、5歳半になった娘と、インドへ約2週間滞在しました。今回はFAとは何の関係もなく、仏教徒である私たち親子が属している本門仏立宗のお寺が企画した「インドの仏跡をまわる旅」に参加しました。いくらBRICsと騒がれていても、首都のニューデリー自体、すでにサンパウロや上海とは全く異質の空間でした。とにかく汚い!とにかく暑い! 気温43度の都市に突然降り立った彼女。そして、その時から、本当にひどい道を余り綺麗でないバスで一日6、7時間かけて、インド各地の仏跡をめぐる旅に出たのです。


降りる場所、それぞれで、私たちのバスが現地のバスとは段違いに高級仕様(つまり、エアコン付きだから!)なので、現地の物売りの子供や大人たちにマークされます。バスを降りた瞬間に群がってくる人々。私の娘は、自分と変わらない位の歳の子が、何度断られても「money! money!」と物乞いをしたり、「please, please!!」と物を売ってくる様を観て、フィリピンにいたときの彼女のモードになりました。そして純粋に、「どうしてあの子達は、お金がないの?」とか、「なんであんなに汚い格好をしているの?」。


11日間、彼女は体調を崩すことも無く、どうにかこうにか、かなりハードな日々をこなしきったと思います。それはそれで本当に誇りに思いますが、「旅人」だった彼女は、あのインドでの世界に別れを告げ、また彼女の「日常生活」に戻ってくるとができました。そこには、水も綺麗なトイレも、おなかいっぱいになる食べ物もそろっています。私は彼女に罪悪感をもって欲しいとは思いませんが、やはり世界の格差を肌で感じたことで、今後、そこから何らかのステップに移ってくれればいいと思っています。


彼女は、本当に、毎日、毎日、沢山のことを体験したと思います。そして彼女が私にした質問の数々は、時を経た時、また彼女自身に問いかけるだろう質問の数々だと思います。


今、世界は、エネルギー問題や環境問題、貧困問題などに覆い尽くされています。しかし、その中で生きている彼女には、世界を観て、世界を体験するという機会にも恵まれたと思っています。私とは30歳ほどの隔たりがある彼女は、私の世代にはない感覚も持ち合わせているだろうと思いますし、そういった若い世代と上手にタッグを組むことで、よりよい世界を一緒に作っていく仲間になれればいいなと切に思います。


最後に、私が一番、気に入っているガンジーの言葉です。

"You must be the change you want to see in the world..."


そうです、あなたが、そして私が、こういう風に世界が変わればいいのになぁ、と思うその変化の一つになりさえすればいいのです。


それを痛感した旅が、娘と過ごしたインドでした。彼女とまたフィリピンに行きたいですね...