"Proven Strategies From the Cutting Edge of Trading Psychology"
(邦題: 「トレーダーの精神分析」より抜粋)
トレーディングの基本技術の1つは、マーケットのパターン認識である。これは短期、長期、メカニカルまたは裁量のトレーディングスタイルなどを問わず、すべてのトレーダーに当てはまる。将来のマーケットの動きを予測するには、まずは売りと買いのパターンを見つけることである。
しかし、トレード技術が上達してくれば、自分の理解できないパターンについてあれこれと思い悩む必要はない。リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ女史いわく「いろいろなマーケットパターンを研究する前に、まずは1つのパターンをマスターしなさい」である。
彼女によれば、トレーダーがマーケットパターンをとらえるには、マーケットを「組み立てる(frame)」方法を持たなければならず、それはどんな分析でもかまわない。それは意思決定や判断の善し悪しを決めるベースとなるもので、トレード技術が上達するにつれていろいろな修正が加えられても、コンパスとしての役割は変わらない。
トレード技術を上達させるには、まず最初に自分に合った1つか2つのトレーディングパターンを選び、ヒストリカルなデータやリアルタイムのデータによる模擬トレードによってその有効性を確認する。気をつけなければならないのは、最初はそのパターンに基づいてトレードするのではなく、単にその形に注目するだけでよい。
例えば、自分の得意のパターンが保ち合い圏からのブレークアウトだとすれば、そうしたパターンが出現する局面を見つけることである。そうしたマーケットの局面をうまく見つけられるようになったら、そのパターンのチャンスをとらえる有利な仕掛け値を研究する。
次に模擬トレードによって自分の判断の善し悪しとその理由などを確認する。
こうしたプロセスを繰り返していけば、そうしたブレイクアウトは長期トレンドの途上でよく出現することなどが分かってくるだろう。こうした情報は将来に同じようなマーケットパターンの出現を予測する大きな手掛かりとなる。
物事は単純に考え、1つのマーケットパターンのトレードをマスターするまで繰り返すこと。トレード技術を上達したいのであれば、どうかこうしたポイントを忘れないでほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿