秋元康はすごいと思った。
特別、努力していないのかもしれない。あれこそハイパフォーマンスなんだと思うけど、ある程度の人口に訴えかけられる、つまり、彼のモティーフをトレンドに変化させるパワーかマジックを持っているんだと思う。
それは、例えば作詞家として、いろいろなジャンルで、時代を越えての名曲も生み出しているんだと思う。
最近、伝統と革新、その二つのバランスが好きかも。
例えば彼には、パリの街は合わないかもしれない。でも、私はそれでも秋元康は本当にすごいと思う。
今、マイアミのヒルトンでのエレベーターを思い出した。そして私はあの空間が、非常に嫌いだった。
そこに溢れていたのは劣等感と嫌悪感。
何に対して?
醜いものに対して。日本に対して。暗闇に対して。
自分の中の深部に眠っている海底の泥に足をすくわれていた感じ。ずっとずっと、昔から。