2010/10/21

行動は「量」を超えると「強み」が見えてくる【池田貴将通信Vol.157】

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■ 自分のペースではなく、「モデル」の人のペースで行動する
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アンソニー・ロビンズが、「行動」というテーマついて教えるときに、繰り返し注意していることがあります。


それは、多くの人はとっている行動量が足りていない、ということです。
その行動量が不足している人には大きく3種類あります。


1)自分の行動量が不足しているということに気づいていない


このひとは、「モノサシ」がかけています。


自分自身を客観的にみるときの「モノサシ」がないために、自分の位置が目的に対してどのくらいなのか?という


「自分自身を客観視」するということができていません。


最初は自分の目標を既に達成している「基準となる人」を設定し、自分の行動量をその人のモノサシで省みて、改善していくことが大事になります。


2)何をしていいかわからず行動量を増やせない


このひとは、漠然と行動量が足りていないと思っていることが多いです。
そのため、「自分が実現したいことは何か?」を改めてしっかりと明確にする必要があります。


実現したいものが曖昧であればあるほど、何をしたらいいのかも曖昧になります。


実現したいことが明確になった上で、それをすでに実現した人が「どんな行動をしてきたのか?」を調べてみてください。


時代環境などが変化して、必ずしもその人がとった行動が今も適切なのかはよく観察してみてください。


また、自分が実現したいことが明確になり、既に行動を起こしてみても中々思った通りの結果が出なかった場合は、

「何をしたらいいか」を知っている人に聴いてしまうという方法があります。


(しかし、この方法は行動力が伴っていないひとが行うと自分を苦しめることになるので、

まずは行動力を引き出すことが先決です)



3)何をしていいか分かっているのに行動量を増やせない


このひとは、知識や自信があるのに、前に踏み出せなくて心の葛藤をかかえていることが多いです。


そのため、
「何が自分を止めているのか?」
「どんな感情が自分を止めているのか?」を

明確にする必要があります。


「自分が分かっているのに行動ができない」というのは「行動力のなさ」を意味するのではなく、

「ブレイクスルーがもうすぐ来ます」という「予告」なのです。


なぜなら、あなたの行動を止めているのは「知識」ではなく、「気づいていない内面」だからです。


それは「思い込み」かもしれないし、「価値観」かもしれないし、「人生の優先順位」かもしれません。


いずれの「変化」も、とても「小さな変化」ですが、人生には「とても大きな影響」をもたらします。


つまり、「ブレイクスルー」がやってくるわけです。


ただ、この状態を放っておくと、「ブレイクスルー」ではなく、「ブレイクダウン(砕け散る)」ことに
なってしまうので、気をつけてくださいね。


アンソニー・ロビンズはいいます。


「何が自分を止めているのか?」の探偵になることが大事なんだ。



いずれにせよ、行動量を増やしていくことは、とても大事になります。


(行動の量ではなく、質を高めていく、というテーマについてはまた後ほどお届けしていたします。)



まとめますと、行動量のポイントは、


【行動が実現したい成果に対して十分であること】

ということです。


「自分のとっている行動は、自分が実現したい成果に対して十分だろうか?」


という問いは、リーダーが問いかけ、マスターしている質問のひとつです。


多くの場合、行動量が不足しているので、行動量をふやしていく、というのが最初のポイントです。


どのくらいの行動量かというのは、先ほども書きましたが「自分の目標を実現している人のモノサシで測る」ことで決めてください。


なぜなら、自分にとっては、とても行動しているつもりでも自分が作りたい成果を、当たり前に実現している人にとっては、


とてもとても少ない行動量だった、ということはよくあるのです。


自分のペースで目標に対して向かっていくのではなく、

自分の目標をすでに達成している人のペースで向かっていくことが大事なのです。


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■ やり方はうまくいっている人のペースで、感情は自分らしく
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うまくいっている人の「モノサシ」で測るというと、「自分を裁く」という風に勘違いする方もいます。

そうではありません。


うまくいっている人の「モノサシ」で、「自分自身」を測るのではなく、

「行動量」や「行動の内容」を測るのです。


「自分らしさ」は「やり方」ではなく、「在り方」です。

「在り方」を放棄したところに、深い充実感はありえません。


しかし、「自分のやり方」にこだわってしまい、成果が遠ざかる、という人がたくさんいるのも事実です。


そういう人の多くは「やり方」と「自分らしさ」をくっつけて考えてしまっています。


中学生や高校生の頃、派手な格好や改造された学生服を着ているひとがいませんでしたか?


多くの場合、それは「変わった服装=自分らしさ」と勘違いしてしまったのです。


本当のその人らしさとは、「ピンク色の髪の毛」ではなく、「ピンク色の髪の毛にしようか」と考えさせた「内面」にあるのです。


わたしたちの自分らしさは「内面」にあって、自然に相手には伝わります。


そのままで何もしなくても「自分らしい」というのは周りの人には伝わっているのです。



場に合っていないにも関わらず、服装を通じて「自分らしさ」を表現し、結果的に信頼を失ってしまうという人たちもたくさんいます。


「自分らしさ」とは「在り方」であって、「やり方」ではない、というのが 非常に重要なポイントです。


(※もちろん「イメージコンサルタント」や「PR」や「ブランディング」などを通じて、意図的に「外面」を通じて「その人らしさ」をメッセージとして発揮している人たちは、

状況・環境を考えている戦略的なものであって、場を無視した「自分らしさ」とは別次元になります)


「正しい/間違っている」というものや「正解・答え」というものがあるわけではありません。


ですので、うまくいっている人のやり方を「それが全て」だと思うことなく、

柔軟性をもって、自分の環境・状況に合わせていくことが大事になります。



【やり方は柔軟に変化し続け、在り方は一貫する】


そもそも「自分らしさ」というのは「基礎力」や「実践力」があってこそ初めて価値あるものになります。


次回のメールマガジンで詳しくお伝えしますが、多くの人が「何をするか?」が決まったら、「どのくらいするか?」を考えようとします。


そうではなく、卓越したリーダーは思考が逆です。


「どのくらいやったのか?」ということの扉のあとに、「自分らしく何をするか?」という扉をノックすることができると知っているのです。


「実(じつ)」が伴わないにも関わらず、「舞台」だけ与えられても、ボロがでるだけです。


「実」を基礎力として、実践力として身につけるためのステップは次回お伝え致します。


目標を達成するプロセスにおいて、「自分らしい在り方」でいることは,とても大事になります。


ある人にとっては,ワクワクして目標を達成したいかもしれませんが,ある人にとってはリラックスをしながら目標を達成したいかもしれません。


ある人にとっては充実感を感じながら目標を達成したいかもしれませんが、ある人にとっては愛と感謝を感じながら目標達成ををしたいかもしれません。


感情は私たちの人生のエンジンなのです。


自分のやり方にこだわるのではなく、自分の人生にエネルギーを力を与えてくれる感情にこだわりましょう。


走るのは高校生以来だ!という人が、いきなりフルマラソンで戦闘集団についていこうとしたら、スタミナや筋力がなくて倒れてしまうかもしれません。


同じように、ある人は自分のモデルとしている人のペースで行動しようとすると、疲れはててしまう人がいるかもしれません。


しかし、それはスタミナの問題や筋力の問題ではないのです。


アンソニー・ロビンズが伝えているのは、


「行動が続かないのは”能力の問題”だと多くの人が思ってしまう。 しかし、そうではなく、”感情の問題”なのだ。」


なので、もし自分のモデルとしている人のペースについていけなかったとしたら、


それは決して「能力の問題」ではなく、単に「感情の問題」なのです。


感情とは、変なハイテンションではなく、自分の根っこに根ざした思いから溢れ出てくるものなのです。


自分の器を磨き続ける中で溢れ出てくるものなのです。


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■ 感情の自家発電をつくりだすことがリーダーの証
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常に、一貫性をもって重要事項を積み重ね、小さな1歩を踏み出し続けることによって、卓越した成果が実現するというものです。


その一歩を歩ませてくれるエネルギーが「感情」になります。


停電してしまうと大きな問題が生まれてしまう施設は、電気を自家発電で作り出すことを大事にしています。


同じように、リーダーは、人生を歩む「電気」である「感情のエネルギー」を自家発電で作る重要性を知っています。