Image: Thelma & Louise
Theme: 自由への旅立ち
Theme Song: The Ballad of Lucy Jordan by Marianne Faithfull
プロローグ
日本に来る前に、Rと一緒に旅行に行ったグランドキャニオン。あの日の朝の風景、匂い、風の強さ、寒さ、感触、今でも覚えている。
そしてカリフォルニアからグランドキャニオンまで車で行った時に見た風景。赤茶の土。どこまでも続く地平線。そして空とのコントラスト。
周りには自然しかない。今、そこにいる自分が、その存在のすべて。
ジーニアス・コードで一番最初に描いた絵が、このグランドキャニオンの山小屋でのことだった。
そして、Rに会う前に私に一番影響を与えた稔との思い出が、最後はグランドキャニオンで締めくくられるThelma & Louiseだった。
彼にこの映画のサウンドトラックをもらい、その中で彼が一番好きだった歌、The Ballad of Lucy Jordan の歌詞を、ジオスのサラに聞いたっけ。
それから10年以上も経つけれど、今でもこの歌の私の解釈は、「自由への旅立ち」。そしてグランドキャニオンに向かってアクセルを踏んだ二人は、私にとって永遠を意味している。
アメリカに行く前に私はすでにグランドキャニオンに到達していたんだ。
そしてアメリカから出るときに、私はグランドキャニオンから飛び出しだんだ、空に向かって。永遠なる自由に向って。
それに今気づいた。そしてこの解釈に今納得した。世界に事実なんてない。現実なんてない。あるのは、私の解釈だけなんだから。
なんだか鳥肌が立ってきそう。私のイメージの中でRが出てきたけれど、本当の主人公は私だったんだ。
あれが意味していたのは、夫婦の問題でも、家族の問題でも、私の子供時代のことでもなかった。
ううん、間接的にはそれらのことも含まれていた。もちろん。でも、それは、私が自分の意思で自由になることを選んだ結果、解決できることだった。
私は、自分が選択するすべての瞬間において、自由である。
そしてその自由には、必ず責任が付いてくる。
今まで責任を取らなかった私。被害者意識でいっぱいだった私。
だから自由になれなかった。だから殻に閉じこもってばかりいた。
そのことに今、やっと気づいた。今日、2008年8月25日。午前2時42分。
あと1か月で35歳。
ようやく自由へ飛び出そうとしている私。
Project: ARIZONA MORNING
ようやく自由へ飛び出そうとしている私。
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