2009/07/16

いきなり売上が伸びることは、ない

竹内謙礼の「ボカン」と売れるネット通販講座 【6月24日配信 第259号】 より 抜粋
http://www.e-iroha.com

というわけで。




今回も書き出しのお話とはまったく関係ありませんが、



「改善すると、なぜ売上が落ちるのか?」



っていうお話です。

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いきなり売上が伸びることは、ない
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よく、広告のキャッチコピーを代えたり、

ホームページのリニューアルをしたりして、


「いきなり売上が落ちた!」


って、いう報告を聞くんですが、

正直、改善した直後に「突然、売上が落ちる」ってことは、

あんまりないんですね。

で、当然のことなんですけど、

「突然、売上が上がる」ってこともないんです。



だって、考えてみてください。



広告や媒体に接している人は常に一緒ではないですし、

人数だって、時間だって、バラバラです。

それに、広告の反応がそもそも1~2%のレスポンスの世界ですから、

確率としては100人のうち1人か2人が反応する程度のもんなんですよね。

だから、「いきなり」ってことは

確率論的に考えても、おかしな話になっちゃうんです。




ちょっと話が分かりにくいですか?



では、もう少し分かりやすく。


えー、例えばですけども、

コンバージョンが2%ぐらいのホームページがあったとしますよね。

この確率って、先述したように、100回クリックしたうちの、

2回ぐらいが商品やサービスを購入してくれるってことですよね?




だから、もう少しこの確率の話を分解して説明すると・・・。

「2%」っていうコンバージョン率は、

1回、2回、3回・・・ってクリックしていくうちに、

100回に達成する前に、「2回」反応するってことですよね?


でも、これは分かりやすく表現しているだけの話であって、


現実の世界では、絶対に「100回のうちの2回」とは限らないです。


もしかしたら15回目で買って、次は101回目のクリックで、

買ってくれるかもしれないし、

99回目のクリックまで誰も買わなくて、

101回目と102回目で2回クリックするかもしれない。


つまり、「2%」っていうコンバージョンの数字は、


100回のうち2回が買ってくれる確率かもしれないけど、

その2回が、いつ、どのタイミングで買ってくれるのかっていうのは、




まったく分からない数値なんです。




だから、本当にホームページをリニューアルして、

コンバージョンが2%以上になったかどうかっていうのは、

実はすぐに反応を取ってはいけないものであって、

ある一定のクリック数と期間を置いて客観的に判断しないと、

成功したかどうかって判断してはいけないもんなんです。



これは店頭の陳列も同じ意味になりますよ。



陳列を並び替えて、たった1日で、


「あっ! 売上が下がった」


って思っちゃいけないんですよね。


やっぱり、数日間、様子をみて、

ある程度、「平均」らしきものを取らないと、

どうしても、「部分」でしか状況を掴めなくなってしまう。


ある一定期間、置いておかないと、

やっぱり「改善」が成功したのか失敗したのかって、

分からないもんなんです。




あと勘違いしやすいのはメールマガジン。


いきなり書き換えたからって、

反応がバーンって、出るもんじゃないですよ。

僕の感覚ですけど、やっぱり3ヶ月ぐらい連続で読ませないと、

メルマガに書いていることなんて、お客さんは信じちゃくれません。



キーワード広告もそうです。

よく、「キーワード広告の広告文を変えたら売上下がった!」って、

大騒ぎする人がいるんですが、

だいたい300~800クリックぐらいされなくちゃ、

その広告文が正解だったのか、不正解だったのかなんて、


ぜんぜん分かりませんって!


品質スコアの反映もあるし、SEOとか他の広告文との絡みもあるから、

キーワード広告こそ、即効判断をしちゃいけないツールなんですよね。


だから、改善の結果を客観的に見届けるのであれば、



「我慢」が必要なんです!



「でも、本当に改善後に、いきなり売上が下がったんだよ!」



そう反論する人がいるんですが、

申し訳ないんですけど、

そういう「改善したら売上が下がった」っていう人に限って、




「思い込み」で言っている人のほうが圧倒的に多いです。




数値をちゃんと取っていなかったり、

対前年比で数値を比べていなかったり、

そもそも、売上ベースの感覚だけで話していたり。


人間っていうのは、とっても弱い生き物なので、

どうしても、自分の都合の良いように物事を考えがちなんです。

客観的に物事が判断できる人間の方が、世の中少ないと思いますよ。

みんな、そこまで自分のことを嫌いにはなっていませんから。


まぁ、いろいろ書きましたが。


とりあえず、改善やリニューアルをした直後は、

最低でも2週間~1ヶ月ぐらいは、ちゃんと動向を見ながら、

様子をみたほうがいいと思いますよ。

良い結果も悪い結果も、




すぐに出るほど、ビジネスの世界は甘くないですから。



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編集後記
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最近、「なかなか結果が出ないなぁ」と思って、

頭を抱えている人が多いと思いますが、

今、成功している人って、絶対にポッと出じゃないですよ。



生キャラメルで有名な

「花畑牧場」の田中義剛だって、牧場を開業したのは1994年。

お笑い芸人の「オードリー」は2000年。

ミステリー作家の東野圭吾だって、

今は売れっ子ですけど、デビューは乱歩賞の「放課後」の1985年ですからね。


今から24年も前の話ですよ。


でも、それだけの時間をかけて、

コツコツと積み上げて、失敗もして、挫折もして、

成功した人の「今」があるんですよね。





光が差すのには、時間がかかるもんなんです。




これは、昔、ある経営者から聞いた話です。



「棚からボタ餅」ってことわざがありますが、

あの意味は棚から突然、ボタ餅が降ってきて「ラッキー」って意味ではなく、

「ボタ餅が欲しいよぉ~」って、

棚の下でずーーーーっとジタバタジタバタして暴れていたら、

その振動が少しずつ棚に伝わって、

それでボタ餅がズレていって、



「ぽとっ」



って棚から落ちたって意味なんですって。



だから、みなさん、これからも目標に向かって、



たくさん、ジタバタしてください!



きっときっと、あなたの熱い思いは、

いつか落ちてくる“ボタ餅”に伝わりますからね!


諦めずに、頑張れ!

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