2009/07/30

黒川 雅之 「八つの日本の美意識」より

間の怪しさ

僕は女性の身体の最も美しい部分は、この細部の周縁の名前のつかない曖昧なところだと思っています。乳房そのものよりも乳房と胸との間が一番美しいと思うのです。


体と腕との間が美しい。すべて曖昧なところ、すなわち「間」こそ、妖しく美しいところなのではないかと思います。


一つであったものがたまたま分離されて、まるで思いを残すように気配が残り、その気配が余韻のように「間」となっているのです。


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I want to translate this work so that John Grinder can read this to understand the Japanese culture.

Also, I really want to understand these concepts to connect the idea to my perspective as a trader. When I say I am an artist in the wave of the market, I meant my esthetics is based on the one in the Japanese society. It has been constructed as a nation for a long time to the point of collective unconscious. And this viewpoint is similar to the understanding shared by mythologists like Joseph Campbell.


そのままがいい

西洋の人々は、神のように確実で、変わらないことを喜び、自然を支配することを「美」と感じているかのようです。石造の建築を望み、耐久性を重視し、自然を支配して人間のコントロール下におこうとする姿勢は、日本の美意識と正反対です。


ものづくりにおいて「そのままがいい」とは、人の技を目立たせないことでもあります。人の手の跡が消えていくように仕組むことです。自分の個性を主張することとは、正反対の姿勢です。人間が自分を誇るのではなく、自然に対して謙虚になることだと思います。


破滅と秩序

「微」、「並」、「気」、「間」、「秘」、「素」、「仮」の七つの美意識は、いずれも調和や秩序を意図しながら、その逆だと思われる概念で実現することです。

(中略)

すべての美意識がある種の破綻と背中合わせなのです。生命的であるように見せて、実は危険で不安なものなのです。常に死と隣り合わせの概念だということです。散る桜のはかない美しさを愛でるように、日本人は太陽のように輝く女性や豪傑よりも、月を見て美を感じる女々しい男に、透けるように白い、皮膚の薄い女性にこそ美を感じてきたのではないでしょうか?日本の美意識を裏から支えるものは、死であり破滅であり反抗であり、否定的なものです。


自然との合一を求める重力に支配されることからの逃避、習慣や既成概念に支配されることへの反抗など、日本の美意識は、自然になじみ他者と融合しようという、とてもナチュラルな楽観的な思想に見えて、恐ろしいほどの不安や破壊の仕組みを孕んでいます。ものの考え方に対して、ちゃんと反抗の仕組みを内在しているのです。生命の仕掛けの中に死のプログラムがあるのと同じように、破壊プログラムが美意識の中に込められていたのです。


「破」は七つの日本の美意識の総体のようなものです。この「破」の美意識が加わって、初めて他の七つの美意識が生命の輝きを持つのです。


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かなり面白い本だった。「トレードの際の得意な勝ちパターン」から派生しているマインドマップのShared 美意識や集団無意識、日本のキーワードがまさに引き寄せた1冊だった。

左手のマインドマップ、恐るべし(笑)!

っていうか、無意識恐るべし(笑)!  そしてその素晴らしさやそれこそが無限の宇宙になり得ることをワークなどを通した体感覚をもって教えてくれたJohn、あなたはやっぱり私のメンターだ(笑)!


言葉の持つ限界、それを今、とても感じました。

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