2011/03/07

鳥と石の違い

怖かったら、鳥は逃げることができる。

ちょっとした風が吹いただけでも、そのかすかな音が鳴り響く森で、怖さにその天空へと舞ってしまう。

でも、表面を苔で覆われつつ、太古の昔へと繋がっていく数々の根に守られている大きな石は、森で何がおきようとも、ただそこにじっと立っているのだ。

恐怖におののくことなく、その変化を体のすべてで観察し、生きている。

そう、今、私は、とうとう石になったのだ。

石はその変化のすべてを受け止めて、呼吸して、繋がって、次の動きの中に、またその生を感じるのだろう。