2013/03/21

すぐにお客様の心を捉える心理学 【3】 フィア・アピール 「恐怖感を与えて売る」

http://ameblo.jp/internet-lifestyle/entry-11467649839.html


■ 恐怖感を与えて売る?

【 現状に満足しているお客様に、行動変化を起こしていただくことは難しい 】


一般に、ヒトが行動を起こす基準は次のようなものです。

【 快楽を求めて行う行動 】<【 苦痛から逃れるための行動 】


不景気の時には、将来の不安を感じやすいですよね。
子供の教育費、家のローン、老後に必要なお金・・・


今回は、次のような広告・宣伝手法をご紹介します。


>> 【1】ヒトの心的苦痛にフォーカスを当てて、

>> 【2】悩みと恐怖を具体的にイメージさせ


>> 【3】解決策を提示することで


>> 【4】購入していただく



という流れです。


しかしながら、この手法は使い方を間違えてしまうと危険です・・・


■ 社会心理学 「フィア・アピール」 理論


私は以前、生命保険の業界( システム構築の立場ですが )にいましたので、

保険業界の宣伝や広告文言をよく目にしていました。



「もし、あなたが入院したら・・・」という文言に続き、


・病気での入院や、万が一の交通事故は、○○秒に1人の割合で起こります。


・あなたにも、いつ起こるかわかりません。(「あなたに、関係がある話ですよ!」)


・病気や事故の後では、保険に入ることはできないのです(「今すぐですよ!」)


・具体的に、かかってしまう費用は○○円( 数百万!の単位 )



○○に、具体的な金額を用いることにより、
商品のメリットを具体的にイメージさせて、

「ですから、備えあれば・・・」という流れになっています。



日常的に恩恵を感じる、【目に見える商品】ではないものの、

継続的な課金を通じて、莫大な集金を実現する仕組みですね。


ヒトの心に訴えるコトバの数々を確認できると思います。


■ この理論の2つの柱


① 一時的に不安、恐怖を抱く状態を作り出します。
 
 ※ お客様の心の中にある恐怖・不安を

 ▼ 思い出していただいたり、 
 ▼ 気が付いていただいたり、


するわけです。


日常の忙しさで、忘れてしまっていたりすることを、

改めて思い起こしていただくのです。



② その不安や恐怖を避ける救済措置を提示する


そして、その不安や恐怖を


「私が救済できますが、興味ありますか?」
という流れで誘導するのです。


■ 孫子の兵法「まずその愛する所を奪わば、すなわち聴かん」


【訳】は、
「先に相手が大切にしているものを奪い取ってしまえば、
敵はこちらの思い通りになる」です。


ご存じのとおり、孫子の兵法は「ヒト」についての不変の哲理です。

ヒトの心に基づいた指針により、【戦わないで勝つ】戦略なのです。



■ 当然、お客様は敵ではありませんから


したがって、この兵法が意味する直接的な意味は、

私が今回お伝えしたいことではません。



しかしながら、小が大に勝つために、

【 相手が嫌なこと(攻められたら不安になること)】


にフォーカスを当てるという視点には、理解できるところもあります。



■ <<ドラマで良く見かけるシーン>>


「む、娘がどうなってもいいのか!!」・・的な(笑)

悪役のヒトって、たいてい主人公の娘や彼女を人質にとりますよね。


銃口やナイフを人質にあてて、よくこんなふうに叫んでいます。


でも最後には、ボコボコにやられちゃっていますけどね。


このように、悪役が自分の要求を通そうとする際に、


相手の大事なものを奪おうとするのは、こうした背景からでしょうね。



■ 現実世界では。特にビジネスの現場において



お客様に恐怖感を与えて購入していただくというアプローチは、

効果が絶大ですが、サポートの経験から以下の点で危険だと考えます。



【1】解決策の提示について

 不安をあおる脅しは、程度を超えると逆効果です。

 >>「信じたくない」

 >>「そんなはずはない」

 という強烈な反発心を生んでしまいますので。


 忠告程度のアドバイスにとどめるほうが、効果は高いです。  

 ただし、脅しでも明確な解決策の提示であれば説得効果は高いです。


 加えて、もう一つ注意点があります。


【2】商品・サービスの質について

 セールスレターなどで、心を揺り動かされた挙句に、

 「これは私にとっての救世主だ!」と【思って】購入を決断して下さります。



 ですから、お客様の期待と大幅に異なる【商品・サービス】


 では、当然大きなマイナスの反響を呼ぶことになります。



 私がいつも強調する【信頼関係を築く】という点で失敗します。

 >> 「売れれば何でもいい」という安易な発想で軽々しく使った結果、

 
 >> 「あなたからは二度と買わない」につながってしまい、

 
 >> 「あなたの悪評が広まり・・・」という結果になりかねません。



■ 使用の際には要注意。重ねて付記します。


私が、恐怖感を与えてしまいましたね(笑)。すみません。

要は、質の高い商品・サービスを心掛けるだけではなく、

お客様の声を反映して、お客様目線でサポートをすることです。


心からのコミュニケーションを、お客様と取ることだと思います。



■ 売る側の私たちと、購入してくださるお客様と


売る側の視点を、社会心理学の面からお話をさせていただいています。

しかしながら、マーケティングでいえば必ず


>> 売る側の私たちと
>> 買う側のお客様がいます
 ビジネスは、信頼関係を築いたお客様との長いお付き合いにより
 
 支えられていますからね。

 売る側のことだけ考えていても、上手く行くわけがありません。

 
 直接対面していないインターネットでの販売では特に大事ですね。