「出現する未来」より
「新しい全体は部分に現れる。個別の地域やグループ、究極的には個人ひとりひとりに現れるんだ」
「つまり、『全体を変える』という表現は、世界的な政策目標のように聞こえるけど、本当の意味は逆だってこと?」
(中略)
「新しい全体に奉仕するという意味は、たった今、自分の内なる意識に目を向けること。完全に個人的なことであり、今、自分に求められていることに没頭するということだと思う」
「『もっとも全体的なものが、もっとも部分的である。』我々が体現している深いシステムは、日常の隅々に織り込まれている。ここは重要な点なので理解しておかなくてはいけない。我々、一人ひとりが世界を変えられるかもしれない。だが、そのためには、今この瞬間に全体をもっと感じなくてはいけない。これが、ボー無が内蔵秩序を理解するために必要だと言った『進化する意識』であり、仏教でよく言われる『顕れたものに絶対を見る』意識を開発することでもあると思う」
「そして、自分より大きな何かが現れるために、自分自身を手段として使うことが分かれば、世界を変えられるかもしれない。」
(中略)
「つまり、手段になることの負の側面は、自律性を失い、意思を失い、選択する能力を失うということだね」と、オットー。
「そう、それに人間性も失うのよ。感じるという能力を。」
(中略)
「また洞窟のシナリオに戻ったということね」
(中略)
「だからこそ使命と修練が必要なんじゃないかな」
「それ以外にここから抜け出す方法はない。大きなシステムを一気に変えられる能力はないかもしれない。だが、たえず、意識と選択する能力を高めることはできる。だから、個人の能力開発が大事なんだ。物事に敏感になり、『母胎』の中にい続けられる」
「選択する能力がカギだと思う。そして、それは常に意識と連動している。」
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